スマートシティ実証参加者座談会～AIオンデマンドバス～

泉北ニュータウン地域における住民の移動課題の解決と利便性の向上に向けた新たな移動手段の検討を進めるため、南海電気鉄道株式会社・南海バス株式会社・堺市・JCOM 株式会社が令和5年度に実施したAI オンデマンドバスの実証事業に利用者として参加された泉北在住の皆さんに集まって頂き、「AIオンデマンドバス」の利用に関する座談会を開催しました。

AIオンデマンドバス実証の詳細については下記のHPをご覧ください。
⇒　【モビリティWG】「AIオンデマンドバス」の実証事業（第二弾）を実施します | 泉北スマートシティ コンソーシアム (senboku-smartcity.com)

＜座談会参加者（AIオンデマンドバス利用者の皆さん）＞
山口さん・増原さん・井上さん

＜インタビュアー＞
堺市　市長公室政策企画部　中川健太
南海電気鉄道株式会社　泉北事業部　日高研二郎・西川修司

Q（インタビュアー）：
昨年10月から1月までオンデマンドバスの運行実証を行いましたが、皆さん、オンデマンドバスに乗ってどんな場所にお出かけしましたか？

山口さん：
私はお友達とのランチで使ったりしましたね。
先日も、お隣の和泉市に住んでいるお友達と一緒に、オンデマンドバスに乗って駅から離れた場所にある沖縄料理のお店「はは」に食べに行って、その後にまた乗車して2号線沿いのお花屋さん「ロベリア」や喫茶店の「桜珈琲」に寄って、またオンデマンドバスで駅まで帰ってきました。乗り心地も良かったですし、お友達は「うちの近くでもこんなバスが走っていたらありがたい」と言っていましたよ。

増原さん：
私は井上さんや他のご近所さんと一緒に、4人で2号線沿いにある銭湯「極楽湯」に行って、その隣にあるスーパーマーケットの「バロー」に寄って帰ってきました。私たちは泉ケ丘駅の近くの校区に住んでいますが、「極楽湯」に行くバスがない中、便利に使えて良かったです。

井上さん：
ああいう乗り物がいつも泉北中を走っていてくれていたら、たとえば3月に梅の名所で有名な荒山公園にお花見に行くとかできて良いな、と思いますね。

Q（インタビュアー）：
オンデマンドバスに乗って外出することで改めて気づかれた泉北の良さなどはありますか？

山口さん：
オンデマンドバスの性格上、他の方との乗り合いになった場合は自分が行きたい場所に最短ルートで行けるわけではありませんが、逆にそれまで知らなかった泉北の様々な風景を見れたのは良かったですね。福泉南中学校前の並木道がとてもきれいでした。
泉北は広い街ですので、自分がまだまだ知らない場所や風景がたくさんあるなと感じました。

Q（インタビュアー）：
皆さんは今回のオンデマンドバスの実証のことをどこで知りましたか？

増原さん・井上さん：
私たちは南海電鉄の社員さんに教えてもらいました。泉ヶ丘ひろば専門店街であったお酒のイベントで、「お酒を飲んでもオンデマンドバスに乗れば、どこでも行けますよ！」というふれこみでオンデマンドバスの乗車アプリのダウンロード会をやっていたんです。早速、ダウンロード方法を教えてもらってスマホに入れました。オンデマンドバスが使えれば、泉北内での移動の小回りが効いていいなと思ったんです。

山口さん：
私は堺市の広報で今回の実証のことを知りました。広報に乗車の割引券がついていたので是非使ってみようと思ったんです。南区役所でやっていた乗車アプリのダウンロード会に参加してアプリをダウンロードしました。

Q（インタビュアー）：
乗車してみて感じられた、オンデマンドバスの改善点等があれば教えてもらえますか？

増原さん：
停留所を増やしてくれるとありがたいですね。私が住んでいる校区も、バスが多く通る場所とそうでない場所があります。そういった場所でオンデマンドバスに乗れると本当にありがたいと思います。

Q（インタビュアー）：
泉北ではオンデマンドバス以外にもICT技術を使った色々なサービスがありますが、皆さんが普段から使われているものはありますか？

井上さん：
私は健康アプリのへるすまーと泉北を使って毎日歩いています。私が住む三原台校区では自治会で活動しているメンバーみんなで使っていますよ。
私はポイントが貯まっているのでオンデマンドバスもへるすまーと泉北のポイントで乗りましたが、こういう便利なツールが増えて外出機会が増えるのはうれしいですね。

山口さん：
私は堺市内の別の場所から泉北に戻ってきて1年ほどになりますが、日常的に散歩を始めてから、へるすまーと泉北を使っています。泉北は歩きながら眺められる緑道や池などの自然も多くて、本当に良いですよね。
公園でのイベント等の情報を入手して色んな場所に行きたいなと思っていますが、泉北中を走るオンデマンドバスもあれば行動範囲がさらに広がりますしありがたいです。

Q（インタビュアー）：
ありがとうございました。
これからも色々なICT技術を活用しながら、泉北の住民の皆さんの暮らしが充実するように取り組んでいきますので、引き続きよろしくお願いします！