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🎤地域団体の方へのインタビュー🎤泉北ニュータウンでのヘルスケアに資する取組事例~活動内容や地域が抱える課題とは~

 今回は、長年にわたり泉北ニュータウンで高齢者のヘルスケア支援の取組を行い、近年ではエリア内の大学や高校等とも連携し、高齢者のスマホ活用支援等の取組も行っている大阪経済大学人間科学部人間科学科の高井教授にお話をお聞きしました。(写真中央:高井教授)

高井教授へのインタビュー

<インタビュアー> 南海電気鉄道㈱泉北事業部 日高さん / 堺市役所政策企画部先進事業担当 中川・大澤 / 堺市役所泉北ニューデザイン推進室 石井・古下

Q:高井先生は長年泉北で様々な活動をして頂いていますが、泉北で活動を始められたそもそもの経緯を教えてください。

高井教授:大阪市立大学の生活科学部の森教授(現:名誉教授)が泉北ニュータウンで主導されていたまちづくりの取組が平成22年度に国土交通省の「高齢者等居住安定化推進事業」に採択され、その取組の一環で、翌年度に槇塚台地区の近隣センターで「槇塚台レストラン」というコミュニティレストランを開設しました。食と運動で高齢者をはじめとした住民の健康をサポートする取組を行うということで、理学療法士である私に声がかかり、住民向けの体操教室を始めたのがきっかけですね。その後、同近隣センターにある介護事業所のデイサービスで毎週、体操教室を行うようにもなりまして、今も続いています。

Q:槇塚台で活動を始められたということですが、今は泉北ニュータウン内のどの地区で活動をされていますか。

高井教授:おかげさまで、槇塚台で始めた取組が広がりを見せ、現在では泉北ニュータウンの新檜尾台・三原台・茶山台・晴美台等でも、各地区の自治会と連携して同じような取組をしています。ノルディックウォークで泉北ニュータウンを歩く健康増進の取組もやっていますが住民の皆さんに楽しんで頂いています。

Q:その他には、現在は高齢者向けのスマホ活用講座にも力を入れられていますが、この取組を思いついた経緯を教えてください。

高井教授:ずっと、大学のゼミで学生とともに地域に入って高齢者向けの体操教室を行っていたんですが、2020年にコロナ禍になり、地域に行けなくなってしまったんです。ゼミのメンバーと、今の状況で我々が地域の高齢者のために何ができるか話しをしていたときに、ある学生が「コロナで人のつながりが薄くなってしまっていると言われる中で、LINEの使い方を高齢者に伝える講座を開催してはどうか」と提案したんです。まずは大学の地元である東淀川区の地域課と連携して、2020年11月に東淀川区で開催しました。LINEグループの作り方やブロックの仕方等を学んで頂きました。

Q:参加された高齢者の皆さんの反応はどうでしたか。

高井教授:高齢者と大学生のマンツーマンレッスンの形でやったんですが、高齢者の皆さんは学生と触れ合えて喜んでくださいましたね。住民の皆さん同士でLINEグループを作って繋がってもらえたのも良かったです。その後、今年4月には泉北ニュータウンでも同様の取組を始めました。

Q:南海さんはその時から高井先生と一緒に活動されているんですか。

南海電気鉄道㈱ 日高氏:そうです。私たちもちょうどその頃は健康増進アプリ「へるすまーと泉北」をリリースした時期で、同時にデジタル・ディバイドの解消の取組を始めました。5月に泉ヶ丘駅前で高井先生と一緒に開催したスマホ活用講座では1日で50名ほどの方に参加して頂きましたが、参加希望者の長蛇の列ができました。これまで泉北ニュータウンに立地する大阪健康福祉短期大学さんや泉北高校さんにも協力頂きながら計5回開催しまして、これまでに約300名の住民の皆さんに参加して頂いています。

Q:高齢者がスマホやアプリを使えるようになるためにはどのような支援が重要だと思われますか。

高井教授:講座では、高齢者の方がスマホやアプリに関してわからないことを学生に自由に質問して、学生がそれに答える形式でやっています。参加者は事前にわからないことをメモしてきて、真剣に学生の話を聞いています。あとは、講座後のフォローアップが大切ですね。参加者と講師がLINEグループでつながって、フォローアップをしたりもしています。

Q:今後、泉北ニュータウンで高齢者のICT活用を進めるためにどのようなことをしていきたいですか。

高井教授:現在、新たな取組として始めているのが、高齢者にスマホの使い方を教えることができる高齢者のスマホマイスターの育成です。地域の身近なところにマイスターがいれば、お互いに教え合える環境ができると思って取り組んでいます。

Q:先生が実践してこられた色々なお話をお聞きでき、勉強になりました。これまでのご経験から、たくさんの知見と地域でのネットワークをお持ちですが、今後、様々なサービスの実証や社会実装を目指す企業等との連携も可能でしょうか。

高井教授:泉北ニュータウンの住民の皆さんと企業、そして私が一緒になって、新たな取組を考えて実践していくための場を提供することは可能だと思っています。ちょうど今、スマートウォッチを活用して参加者のバイタルデータを収集し、専門家にアドバイスしてもらう実証を行っています。住民のために様々な取組を泉北ニュータウンというフィールドで公民連携でやっていきたいですね。

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