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地域活動団体へのインタビュー シニア向け健康教室の取組

今回は、泉北ニュータウン地域の健幸寿命を長ずることを目的に、シニア向けに開催している健康教室、「ボケない&コケない アンチエイジング筋トレ教室(以下、「アンチエイジング筋トレ教室」という)」でご指導いただいている「桃山学院教育大学 灘本雅一先生」・「帝塚山学院大学 新野弘美先生」にお話をお聞きしました。アンチエイジング筋トレ教室は、毎年多くのシニアの方にご参加いただいており、2022年度で第5回目の開催となります。

2022年度開催分のアンチエイジング筋トレ教室のプレスリリース資料は以下をご参照ください。

https://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/220920_1.pdf

灘本先生・新野先生へのインタビュー

<インタビュアー>堺市役所政策企画部先進事業担当 中川 

南海電気鉄道株式会社まち共創本部泉北事業部 日高・西川

Qアンチエイジング筋トレ教室を始めたきっかけを教えてください。

灘本先生:高齢化が進む中で、自立した高齢社会の実現に向けての研究が必要だと感じました。元気で活き活きとした身体と脳機能の健康が自立した高齢社会を創ります。また特に効果的運動は夫婦、友人といったペアで参加することです。お互いが励ましあいながら運動する場が必要だと感じたのが教室開講のきっかけでした。

新野先生:灘本先生から大阪体育学会でお会いした際にお声がけいただき、本教室は学生のためにもなると考え一緒に参画させていただきました。

Qアンチエイジング筋トレ教室は学生の協力もありますが、どのような意図があるのですか。

新野先生:ゼミ活動の一環にしています。ゼミ生には栄養士になる学生もいて、今後高齢者施設に働く人もいます。アンチエイジング筋トレ教室は、高齢者と交流する機会がない学生にとっては、貴重な教育の場になると感じています。

Q先生方の研究内容を教えてください。

灘本先生:フレイル予防としての運動継続・習慣化が高齢者の身体機能と認知機能に与える効果について検証しています。

新野先生:運動方法について研究しています。大学院時代に抗動脈硬化にはどのような運動が効果的なのかを探っている中で、ストレッチ運動にたどり着きました。ストレッチ運動をすることで少しずつ血管を柔らかくすることができます。

Q今後、泉北ニュータウンでどのような取り組みをしていきたいですか。

灘本先生:対面と遠隔によるハイブリット型運動・トレーニング指導を今後も継続したいです。介入効果を見える化をさせるために、測定デバイスを活用して、へるすまーと泉北(参照https://healthsmart-senboku.com/)をプラットホームにしたAI診断機能があれば、健康づくりに向けた提案が出来るのではないかと思っています。

また、定期的な体力診断ステーションを作りたいです。AIにより、「歩く速度が遅くなっています」とか、「歩幅が狭く、転倒の可能性があります」、「体力診断してください」などのメッセージをスマホの通知機能でお知らせできればいいなと思っています。中高年からも体力と運動習慣に興味関心を持って貰いたいので、身近なステーションやイベントが必要だと考えています。 新野先生:泉北ニュータウンにお住まいの高齢者が集まれるサロンができないかと考えています。そのサロンでは、脳活動や運動器の活動を促す運動教室などを開催したいです。大阪YMCAから上海へ出向していた時に、高齢者たちが茶葉を入れた水筒をもって朝茶会を無料にて上海YMCA会館内で開催していました。1時間余りの時間ですが歓談していました。その光景をみてこれが日本でもできないかと思いました。なので、「高齢者が気軽に集まれる居場所」を作りたいです。

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